Loveless

この前サークルの友達と生協行った時に、小銭が足りなかったから
「ちょっと十円貸して。」って言って借りようとしたら、その彼の十円玉は私の手のひらををうまくすり抜けレジカウンターの前で小さな金属の音をたてた。
そこで思わず、「愛がないね。」って言ったら、「ちゃんとお金貸したし、俺は愛をこめてる。」と彼は言う。
愛というのは届いてこそ、いや、届かせる努力をしてこそ初めて愛だと思う、というか、愛というものの認識が異なっているのに私たちは愛し合えるのかとふと思った。
畢竟、愛というものに違いがあるということについて愛がないのだ。