2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

今日の言葉

抵抗を放棄することを学ぶためには、自分の希望し空想した何らかの世界や自分の考え出したような性質の完全さと、この世界を比較することはもはややめ、世界をあるがままにまかせ、世界を愛し喜んで帰属するためには、自分の罪を大いに必要とし、歓楽を必要…

今日の言葉

めいめい目標をめざし、めいめい目標にとりつかれ、めいめい悩みながら。 (ヘッセ「シッダールタ」より)

今日の言葉

世界はにがい味がした。人生は苦悩であった。 (ヘッセ「シッダールタ」より)

Ascend

大人の誰も彼もが子供であったというのが不思議であった。

今日の言葉

世の中から変人とか奇人などといわれている人間は、案外気の弱い度胸のない、そういう人が自分を護るための擬装をしているのが多いのではないかと思われます。やはり生活に対して自信のなさから出ているのではないでしょうか。 (太宰治「私は変人に非ず」よ…

(Nice Dream)

私は救いようのない卑劣漢だということは、他者との代替不可能性の一つの形態だろう。他者によって相対化されない絶対の自分だけの価値を幻覚するものたちに拍手。 それだけに彼らは苦悩の浅薄さに深く気づかされる。

今日の言葉

幼児は、最初は他人ならぬ自分自身を愛するのです。のちになってはじめて他の人間を愛し、他の人間のために自分の自我の幾分かを犠牲にすることを学びます。 (フロイト「精神分析入門」より)

これから読む本

フロイト「精神分析入門(下)」 バタイユ「エロティシズム」 ユング「創造する無意識」 バフチン「ドストエフスキーの詩学」 ドストエフスキー「白痴」「未成年」 一体いくつ読めるやら。まずは、フロイト、バタイユ辺りからかかる。

今日の言葉

いかに、人間の世が穢くっても、自分が兎に角足を著けて生きて居る大地から全く飛び離れて、御伽噺の子供のように架空的な天国へ昇ってしまったり、夢幻的な楽園へ救われていったりしようとは望まなかった。 (谷崎潤一郎「異端者の悲しみ」より)

谷崎潤一郎とか

初期の作品の西洋的な面から、後期の古典回帰まで意外と文体に幅があるにもかかわらず、彼はマゾヒストであった。

How Deep Is The Ocean

湿った夜に、けだるい空気と若干の感傷が私を浸す。それは、東京も夜だからか、確かに夏に向かって時間は私を苛んでいくからか。

セミナーとか

うちと東大の限定セミナーのお知らせがゼミから回ってきたけど、ゼミによって回ってこないところもあるようで、よく分からない。 時間もあることだから、いくつか回ってみようかとも思う。

異端者の悲しみ

精神的な危うさを理由に、傲慢であり続けたい。ただそれだけのことなんだろうが、それですべてを言い尽くしているようでもあった。

今日の言葉

智に働けば角が立つ。情に棹せば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角にこの世は住みにくい。 (夏目漱石「草枕」より)

今日の言葉

汚れつちまつた悲しみに 今日も小雪の降りかかる 汚れつちまつた悲しみに 今日も風さへ吹きすぎる 汚れつちまつた悲しみは たとへば狐の革裘 汚れつちまつた悲しみは 小雪のかかつてちぢこまる 汚れつちまつた悲しみは なにのぞむなくねがふなく 汚れつちま…

今日の言葉

昔 私は思つてゐたものだつた 恋愛詩なぞ愚劣なものだと 今私は恋愛詩を詠み 甲斐あることに思ふのだ だがまだ今でもともすると 恋愛詩よりもましな詩境にはいりたい その心が間違つてゐるかゐないか知らないが とにかくさういふ心が残つてをり それは時々私…

今日の言葉

元来さう云ふイズムなるものは、便宜上後になつて批評家に案出されたものなんだから、自分の思想なり感情なりの傾向の全部が、それで蔽れる訳はないでせう。全部が蔽れなければそれを肩書にする必要はありますまい。 (芥川竜之介「イズムと云ふ語の意味次第…

厭世主義者の対話

A「世の中がひっくり返っても、この退屈は変わらないのでしょうか。」 B「君、そんな甘い憂いに浸っていても、死んでしまうわけではあるまい。人は、なかなか死ねないもの。ふと死ぬもの。」 A「いえ、私も時に、こういうはかなさに誘惑されなければ、とっく…

春の心臓

深夜の国道は、春にしては不安な寒さを感じさせる。

今日の言葉

わがロマンチストの特色は、全てを理解し、すべてを見ること、しかも、わが国の最も実証的な頭脳の持ち主が見るよりもしばしば比較にならぬほど明晰に見ることである。何人とも何物とも妥協しないが、同時に何事も毛嫌いすることなく、すべてにさからわず、…

心理学とか

心理学を体系的に勉強するのもおもしろいかもしれない。

意地っ張りとか

自信とは経験によって得るものであって、根拠のない自信とは子供じみた全能感である。反対に、無駄な自己否定も過剰な全能感が傷ついた際の疼きである。人は欲求が全て充足される存在、子供でありたいが、人間は哲学的な語彙を使えば、労働や言語によって措…

今日の言葉

女はもう「あの女」ではない。度胸の好い母の一人である。一たび子の為になつたが最後、古来如何なる悪事をも犯した、恐ろしい「母」の一人である。この変化は勿論女の為にはあらゆる祝福を与へても好い。 (芥川龍之介「あばばばば」)

大学とか

日本の大学進学は実に奇妙だ。 学生の点からすれば、入学の動機が不明な点、何を学んでいるか不明な点。大学に入ればどうにかなると言う高度成長気的な思想が有効性を持たない現在に、どれほどの大学がただのモラトリアムの国家保障として機能しているか、私…

本当の自分とか

自分探しを終えて彼らは社会に出る。そして、多数にまぎれた一片の欠片はさまようようだ。

それぞれについて

「学生のうちは学生を楽しみたい。」「学生のうちにしか勉強はできない。」 それぞれ結構なことだ。