今日の言葉

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新しい時代を創るのは老人ではない。 (「機動戦士Zガンダム」クワトロ・バジーナのセリフから。)

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おお、僕らは正直な人間になりたいとどれほど望んでいるでしょう、ほんとです、ところがただ先へ先へと伸ばしているだけなのです。 (ドストエフスキー「未成年」より)

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「あなたが奇知に富む方らしいとは聞いていましたが、しかし奇知というものは理知ではありませんからな。」 (ドストエフスキー「未成年」より)

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「ところがおまえは若いし、頭が切れる。そういう運命がおまえにはさずかったのだよ。勉強することだな。知識をひろめるがいい、神を信じぬものやふとどきなことを言うやからに出会っても、ちゃんと太刀打ちできるようにな。そしてそんなやからにどんなけが…

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「一度言い出したら、必ずやる―これが問題なんですよ」とワーシンはつけくわえた、「ところがそこには確信というものがぜんぜんなく、軽薄きわまる感傷だけなのです。だから、次には必ず後悔の念におそわれる、すると今度はまるで反対の極端へ突っ走ろうとす…

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「現代は―中庸と無感覚の時代です。無学への熱望、怠惰、無能力、そして、すべて出来合いへの要求の時代です。」 (ドストエフスキー「未成年」より)

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「今日、人々の中でいくらかましな者はみな―狂気ですよ。いまのさばっているのは、中どころの無能な連中ばかりです・・・・・・しかし、こんなことはどうでもよいことです」 (ドストエフスキー「未成年」より)

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「あなたは自分を苦しめすぎますね。ばかなことを言ったと思うのなら、二度と言わないようにさえすればいいのです。あなたにはまだ前途に五十年もあるのですから」 (ドストエフスキー「未成年」より)

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なにしろ現代ほど悪い時代は―史上はじめてですよ。われわれの社会はなにもかもわからないことだらけです。 (ドストエフスキー「未成年」より)

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輿論の存在に価する理由は唯輿論を蹂躙する興味を与えることばかりである。 (芥川龍之介「株儒の言葉」より)

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第一次考査と書いてあるが、それでは、この試験に合格してもまだ第二次、第三次と考査が続くのであろうか。ずいぶん慎重だ。けれども、俳優として適、不適を決定するのには、これくらいの大事をとるのが本当かも知れない。会社や銀行へ就職する場合とは違う…

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「僕がわるいんだ。僕が無責任に、お前を、芸術の雰囲気なんかに巻き込んでしまったのがいけなかったんだ。どうも不注意だった。罰だ。」 (太宰治「正義と微笑」より)

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「あなたの国の人たちは、皆そんなにのろまなの?」と赤の女王は言いました。「ここではね、同じ場所に留まるだけでも必死に走らなければならないの。そして何処かよそに行くつもりなら、せめてその倍の速さで走らないとね!」 (ルイス・キャロル「鏡の国の…

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慣れ親しんでいる循環的な流れのなかでは、、すべての個人は迅速かつ合理的に行動することができる。というのは、彼は自分の立場がよくわかっており、循環的な流れに調整されたすべてのほかの個人の行動に支えられているからである。そのほかの個人の側もま…

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私たちはこの世にあるかぎり、精神の永遠の静けさはない。なぜならば、生それ自体が運動にほかならず、また生は感覚なしではありえないように、欲求や恐怖なしにもありえない。 (ホッブズ「リバイアサン」より)

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「人生苦あり、以て楽むべし。人間死するあり、以て生くるを知る。死苦共に脱し得て甚だ、無聊なり。仙人は若かず、凡人の死苦あるに。」 恐らく、仙人は、人間の生活がなつかしくなって、わざわざ、苦しい事を、探してあるいていたのであろう。 (芥川龍之介…

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ペシミズムとオプティミズムと呼ばれる、ありきたりで通俗的な精神状態。私の魂は、これら二つの感情を総合し、それらを乗り越える。私は、知性によってペシミストであるが、意志によってオプティミストである。 (グラムシ「獄中ノート」より)

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人間である限り、過ちは誰にだってある。そして、良心がしびれてしまわない以上、過ちを犯したという意識は、僕たちに苦しい思いをなめさせずにはいない。しかし、コペル君、お互いに、この苦しい思いの中から、いつも新たな自信を汲み出してゆこうではない…

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君も大人になってゆくと、よい心がけを持っていながら、弱いばかりにその心がけを生かしきれないでいる、小さな善人がどんなに多いかということを、おいおいに知ってくるだろう。世間には、悪い人ではないが、弱いばかりに、自分にも他人にも余計な不幸を招…

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「ゆるしてやろうよ。あいつには、罪がなかったんだぜ。芸術家は、もともと弱い者の味方だったはずなんだ」 (太宰治「畜犬談」より)

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吾人は開化の潮流に押し流されて日に日に不具になりつつあるということだけは確かでしょう。それをほかの言葉でいうと自分一人ではとても生きていられない人間になりつつあるのである。自分の専門にしていることにかけては、不具的に非常に深いかも知れぬが…

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しかし、敗北した。いや、僕はこの敗北の告白をも、この小説のプランのなかにかぞへてゐた筈である。できれば僕は、もすこしあとでそれを言ひたかつた。いや、この言葉をさへ、僕ははじめから用意してゐたやうな氣がする。ああ、もう僕を信ずるな。僕の言ふ…

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彼女はしばらく黙っていた。やがて物憂そうな調子で「男は気楽なものね」と云った。 「ちっとも気楽じゃありません」 「だって厭になればどこへでも勝手に飛んで歩けるじゃありませんか」 (夏目漱石「行人」より)

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「新しい空気はおれも吸いたい。しかし新しい空気を吸わしてくれる所は、この広い東京に一カ所もない」自分は半ばこの好んで孤立している兄を憐れんだ。そうして半ば彼の過敏な神経を悲しんだ。 (夏目漱石「行人」より)

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本式に学問をしたり真面目に考えを纏めたりしたって、社会ではちっとも重宝がらない。ただ軽蔑されるだけだ」兄はこんな愚痴とも厭味とも、また諷刺とも事実とも、片のつかない感慨を、蔭ながらかつて自分に洩らした事があった。 (夏目漱石「行人」より)

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兄は籐椅子の上からお貞さんを見て、「お貞さん、結婚の話で顔を赤くするうちが女の花だよ。行って見るとね、結婚は顔を赤くするほど嬉しいものでもなければ、恥ずかしいものでもないよ。それどころか、結婚をして一人の人間が二人になると、一人でいた時よ…

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「水に落ちた人間は、泳ぎがうまかろうとまずかろうと、そんなこといっていられるか。何とかして助からなければ溺れ死ぬんだ。」 「もしみんながあなたのようなことをしたら、この世の中はどうなるんですか。」 「それはまたバカな話だ。みんなが私の真似を…

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時は春、 日は朝、 朝は七時、 片岡に露みちて、 揚雲雀なのりいで、 蝸牛枝に這ひ、 神、そらに知ろしめす。 すべて世は事も無し。 (ロバアト・ブラウニング「春の朝」より)

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この様な私にも、やつぱり軍略は必要だとするなら、「搦手から」、これが私には最も人性論的法則に適つた軍略に見えるのだ。 (小林秀雄「様々なる意匠」より)

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吾々にとって幸福な事か不幸な事か知らないが、世に一つとして簡単に片付く問題はない。 (小林秀雄「様々なる意匠」より)