仕事ができる人・できない人について

今働いている塾が新人を採るので、研修の人が何人か来ているんだけど、昔は自分もこういう感じだったのかと思った。彼らは初めての仕事に戸惑いながら恐る恐る生徒に接している。別の言葉でもっと端的に言うと、彼らはほとんど仕事ができないわけだ。(かといって、自分が仕事ができるわけでもないとは思うが。)
何で仕事ができないと思わせるかといえば、二つある。
一つは、彼らの仕事の雑さ。もう一つは、彼らがその場しのぎでしか仕事をいないこと。
はじめの点について言えば、塾講師と言う仕事は、生徒の分からないところを解決する、または、解決のための方法論を提示する仕事であり、その仕事がまずいと言うのは、彼とその生徒の間の関数にノイズが混じっているのだと思う。(一橋大学の学生というのはよく「大人」がいうように試験勉強に強い人ばかりであるはずだから、彼らの試験問題に対するアプローチに疑いはないだろう。それを伝えるところに問題がある。)
例えば、大学の講義にしても教授があんなにも退屈に講義できるのは、漫然と話をしていることが大きな原因だと思う。漫然と話をするということは、何が大切なのか分かりにくい、話の方向がどこへ行くのか分かりにくい、話が漠然としていることだと思う。「何がいいたいか」が見えづらいということだと思う。
次の点についていえば、この次何するかわかっていないということだ。小さなことから大きなことまで、そういう方向に意識を持っていくことに慣れていないような気がする。
他にもいろいろ上げたらきりがないけど、こんな感じで。


少しは、今の塾で働くのに慣れてきて少しいい加減になってきたところで、新しい人が来るとまた、謙虚な姿勢にならざるを得ない。自分は今まで正しかったのか、自問しながらまた、日々試行錯誤を積み重ねていかなければ。
私は「仕事のできる人」になりたいけれども、本当は「仕事をしなくてもいい人」になりたい。