Got To Give It Up

早稲田政経の人と話したんだけど、所詮自分は何にも持ってないんだろう。だから、何かに対して自分ができることなんて非常に小さいことだと思う。
「あきらめる」という言葉は、「明らむ」という後がもとらしく、その語源は「道理に照らし物事を明らかにする」と「心を明るくする」という二つの説があるらしい。
マラルメは「肉体は悲し、ああ、我は全ての書を読みぬ。」というように、諦めることは「何もかも知りすぎて、ばかげた行動を起こす気力がなくなり、懊悩する。」と捉える一方、日本の庶民は都々逸にいうように「あきらめましたよ どうあきらめた あきらめきれぬとあきらめた」というように非常に諦めることに対して楽天的。
諦めることにもエネルギーが要るし、諦めないことにもエネルギーが要る。
まあ、畢竟時間やお金がある人間特有の退屈でしかないのだろう。どうしようもない気持ちを抱いて、午後、夕暮れ、少し暑さもまだ残る。