大学受験とか

塾で新しく入った大学受験生の面談をしたところ、
音楽大学を受けるので楽器やソルフェージュ(楽譜を基礎とした楽理)をしないといけないため時間がない
・今まで勉強をしたことがほとんどない
以上から、効率よく最大の成果を挙げるようにしてほしい、(ミクロ経済学的にいえば、予算制約の中での効用最大化問題)と言われ、こういう受験生もいるのだと思いながら、ふと自分が受験生の頃は先生からしても御しやすい生徒だったのだと思った。
国語を教えることになったんだけど、国語力っていうのはまさにファンダメンタルズなわけで、マーク式の問題で使える論理的な、或いは、表現の面からの消去法などのアプローチ、つまり、テクニックを使いこなすにはどうしても必要だ。なぜなら、国語力がなければ、文章中の論理も表現も意味を成さないからだ。そして、国語力というものはその人の感受性や読書体験で大きく変わってくるものだから、今更どうしようもないと思う。
やはり、「学問に王道なし」という言葉の通り、受験という限られた時間の中での勉強にしても、テクニカルの部分だけでは得点をあげることはできず、結局はファンダメンタルの部分が大きく関わってくるのではないだろうか。全くどうすればいいことやら。
ついでながら、国語教育は、さまざまな文章を読ませて、論理であったり表現に触れさせるという意図があったのではないだろうか。今読んでも、高校の問題集に載っている問題文は非常に興味深い。