読書メモ
経済危機が叫ばれ、財政政策についてマスメディアで報じられることも多い中、手にとってみたが結構よい本だった。この本自体は失われた10年の真っ只中1998年に書かれているので記述の古さはあるが、それを割り引いてもよい本である。内容が幅広くカバーされている点、分かりやすい説明がなされている点は理解しやすく得るところも大きい。中でも、「国債を発行しても国の借金は増えない」というのは意外であったが、なるほどと思わされる。
創造する無意識―ユングの文芸論 (平凡社ライブラリー)
posted with amazlet at 09.06.07
企業を買収して価値を向上させて売り払う企業買収ファンドに関する入門書。企業にしろ不動産にしろ、日本にはまだまだこういう「買収という文化」が根付いていないがこれからどうなるのか。
見えないところでたくさんの人間がうごめいているという不安がよく表されており、言葉の選び方もおもしろい。ただ、特段好きな作家でもない。