Carry That Weight

今日の4時間目「資本市場と証券ビジネス」に遅れていく前に、掲示板の前で呼び止められた。
彼女は予備校生であると名乗り、一橋の授業にもぐりたいと手近に伝える。
私は、突然のことで自分の世界がいきなり傾いたように感じたが、すぐに、今日本の足で立っていることを確認すると、水曜日にはあまり授業が開講されていない旨を伝え、次来る時のために時間割でももらって帰ったらどうであるかと言った。
私ができたのは、彼女に乱雑に詰まれた時間割を一部与えることと空気がよどんで暗い西本館の中を少し連れ回すことくらい。彼女にとって、大学とは秘密の園だろう。私にとっては、ほら、そこにあるコンビニと変わらない。何か少し残念な気分になった。
彼女には、その気持ちを大事にしてほしいと思う。