2007-01-01から1年間の記事一覧

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私たちの存在=理性によって否定されるもの 理性に従って(幸福に)存在=人間(劣) ⇔理性に従って(不幸に)存在=河童(優) →「生活教(『旺盛に生きよ』というテーゼ)=苦悩を抱いても自殺しない(聖徒の例より)」という救い →生活教への反抗=苦悩を抱いて自殺せ…

今日の言葉

もし理性に終始するとすれば、我々は当然我々自身の存在を否定しなければならぬ。理性を神にしたヴォルテエルの幸福に一生をおわったのはすなわち人間の河童よりも進化していないことを示すものである。 (芥川龍之介「河童」より)

クロイツェル・ソナタ

芥川龍之介の「河童」の一部はトルストイの「クロイツェル・ソナタ」を下敷きにしているというのが新発見。具体的に言えば、音楽家がピアノを弾くところ。そして、あらすじをたどる限り、おそらく非常に芥川が思想的にも影響を受けただろう跡がうかがえる。

今日の言葉

「わたしはもちろん、哲学者じゃないけれど、しかしどんな人間でも、見かけよりずっと余計に善良さを持ち合わせているもんだと、 わたしは思うね。」 (ドストエフスキー「ステパンチコヴォ村とその住人」より)

今日のおすすめ

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小説四選

・芥川龍之介「蜘蛛の糸・杜子春」蜘蛛の糸・杜子春 (新潮文庫)作者: 芥川龍之介出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1968/11/19メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 67回この商品を含むブログ (129件) を見る心温まる寓話集。 ・太宰治「走れメロス」走れメロス …

富岳百景

太宰治は「富岳百景」が一番好きだ。技巧的で、ユーモラスで、人間に信を置いた頃。「人間失格」や「斜陽」はそんなにすきでもない。

Animal Nitrate

当たり前のことだけれど、自分にとって意味のある人、意味のない人というのは、(程度の問題としても)存在するのだと思った。人間は平等と教えられた。確かに一個の生命として見ればそれぞれは平等だけど、私という視点があれば平等も歪められる。みんな同じ…

Revisiting

今までの学校生活でお世話になった何人かの先生にもう一度会いたいと少し思った。

不良とか

私、不良が好きなの。少し気取って、頭がよくてセンスのある。

軽い痛みについて

好きだったと言うより、自分と近いところに惹かれたのだと思う。或いは、私は畢竟失敗者だった、しかし、あなたには失敗してほしくないと言うか。

さらば青春の光

また一つロマンティシズムが終わって、また一つ自分のことが少しだけ分かった。 今まで散々、でたらめに、荒唐無稽に、嘘で塗り固めて、ディスコミュニケーションというコミュニケーションをとってきたのだ。私は、嘘つきで見栄坊で不親切だったのだ。他人に…

Like A Daydream

自分を自分で騙していただけで、そう思いたかった、全て終われば何ともないと分かった。少し不思議に思う。

今日の言葉

「なぜというに。二十前後の同じ年の男女を二人並べてみろ。女のほうが万事上手だあね。男は馬鹿にされるばかりだ。女だって、自分の軽蔑する男の所へ嫁へ行く気は出ないやね。もっとも自分が世界でいちばん偉いと思ってる女は例外だ。軽蔑する所へ行かなけ…

All Tomorrow's Party

好きにもなれれば嫌いにもなれる。ただ、一時の感情で動くというのは嘘かも知れない。あとで意味の分かることも多々あるわけで。

茶番について

リアリストにとっては世界は茶番だ。世界の人は嘘をつき騙しあっているに過ぎないように見えるだろう。全く思想のないように見えるだろう。

今日の言葉

言葉の無い愛情なんて、昔から一つも実例が無かった。本当に愛しているのだから黙っているというのは、たいへん頑固なひとりよがりだ。好きと口に出して言う事は、恥ずかしい。それは誰だって恥ずかしい。けれども、その恥ずかしさに眼をつぶって、怒濤に飛…

三四郎とか

今夏目漱石の「三四郎」を読んでるんだけれど、読むのが遅かったと思わせる小説は初めてだ。ずいぶん今まで軽薄だったし現実を知らないだけだったのかもしれないと思い、矛盾について思う。絶えず圧迫されるのだけれど、それに耐えられるのか、或いは、慣れ…

言い訳について

これがあれば自分は幸福と言うものは凡そ、それを担保に不幸を説明する便法である。

Wish You Were Here

愛は諦め。或いは、甘受。

今日の言葉

世界の価値は私たちの解釈のうちにあるということ。 (ニーチェ「権力への意思」より)

人間的な、余りに、人間的な

経済学という学問は人間の合理性という名の下での非人間的な部分が垣間見れる。自分の欲求を最大化する人間なんていうのは、おおよそ人間的でない。どことなく、芥川龍之介が河童の中で、「河童の世界で職工を安楽死させて食肉にすることに対して、人間が非…

Life Begins At The Hop

何で生きるのかということには、答えはないかも知れないけれど、今まで生きていたという事実が生きる意味のにおいを感じさせる。全くの後付ではあるにしても。

雑感

太宰治って富士山の麓にいってあまりにやることがないから、ゴールデンバットをを一日7、8箱吸っていたらしい。 フィルターなしはおいしいけど、さすがに吸いすぎだろう。 うん、7、8箱も煙草吸えないし、最近忙しいよ。

今日の言葉

小鳥を飼い、舞踏を見るのがそんなに立派な生活なのか。刺す。そうも思った。大悪党だと思った。 (太宰治「川端康成へ」より)

Desire

最近、人間としての基本的な欲求に欠けるけれど、知識欲だけは止まらない。 ただ、コーラとお茶漬けだけで生活してたので、いい加減死にそうだ。

太宰治の人と文学

太宰治っていう人は「走れメロス」のイメージか「人間失格」、「斜陽」のイメージしかないようだけれど、「新釈諸国噺」、「富岳百景」、「津軽」と読むとそれは一面的な評価でしかないと気づくはず。彼は、罪の意識を抱えながらそれといかに戯れ、しかし、…

谷崎潤一郎の人と文学

谷崎がおもしろい。狡猾な女性を書くのが非常にうまい。文章の絢爛さをいうまでもなく。

悪の華

ボオドレエルじゃないけど、どきどきするというより、ぞくぞくする。自分のような人間には、失礼だけれど、興味を禁じえない。

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常日頃、料理は実験だって言っていた私と非常に近いところがあるなと思ったけれど、そんなことを少し前に見つけた人がいたのが少し残念で嫉妬してしまいます。